ドルフィンスルー

ロングボードでドルフィンスルー(ダックダイブ)をすることは、ショートボードに比べて非常に難しい。その最大の理由は、ロングボードの浮力の大きさにある。
ロングボードでドルフィンスルーが難しい理由
ドルフィンスルーは、迫ってくる波やスープの下をボードごと潜り抜けるテクニックだが、ロングボードは全長が長く、浮力も大きいため、ボード全体を水中に沈めるのに多大な力が必要となる。ショートボードのように軽々とボードを押し沈めることは、たとえ経験豊富なサーファーでも困難だ。無理に沈めようとすると、体力を大きく消耗してしまうし、波の勢いに負けて押し戻されてしまう「ドルフィンバック」になることも多い。
代替のテクニック
そのため、ロングボードではドルフィンスルーの代わりに、主に以下の二つのテクニックを使って波を乗り越える。

  • プッシングスルー(パドルスルー):これは、波やスープが来る直前に、ボードのノーズ(先端)を両手で少し持ち上げるようにして、ボードの下に波の力を通過させる方法だ。完全に潜るのではなく、ボードと自分の間に波が通り抜けるスペースを作るイメージだ。比較的小さな波やスープに対して有効で、体力の消耗も少ない。座ったまま行う「座りながらのプッシングスルー」もある。
  • ローリングスルー(エスキモーロール):これは、波やスープが来る直前に、ボードをひっくり返して仰向けになり、ボードを盾にするようにして波の衝撃をかわす方法だ。波の力を受け流し、ボードが裏返った状態で通り過ぎるのを待つ。波に巻かれることもあるが、比較的大きな波やスープを乗り越える際に有効なテクニックだ。
    例外的なドルフィンスルー
    全くドルフィンスルーができないわけではない。ボードの長さが7フィート台のミッドレングス寄りのロングボードや、比較的ボリュームの少ないボードであれば、熟練したサーファーはドルフィンスルーを行うこともある。しかし、一般的な9フィート以上のロングボードでは、かなりの体力とタイミング、そして特殊なコツが必要となるため、実用的なゲッティングアウト(沖に出る行為)の手段としてはあまり推奨されない。
    もしロングボードで沖に出るのが難しいと感じたら、まずはプッシングスルーやローリングスルーを練習することをお勧めする。波の性質や自分のボードの浮力を理解し、最適な方法を選ぶことが、安全で快適なロングボードサーフィンを楽しむための鍵となるだろう。

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