ボトムターン

サーフィンにおけるボトムターンは、波に乗る上で最も重要かつ基本的な、そして奥深いテクニックの一つだ。これは、波の斜面(フェイス)を滑り降りた後、波のボトム(底)でボードの向きを変え、次のアクションへとつなげるためのターンのことを指す。このボトムターンがいかにスムーズで効率的であるかが、その後のライディングの質を大きく左右すると言っても過言ではない。

ボトムターンの重要性


なぜボトムターンがそれほど重要なのかというと、まずその後のライディングのスピードと方向を決定づけるからだ。波のトップへ駆け上がったり、チューブの中に入ったり、あるいは他のトリックへとつなげたりする際、ボトムターンで得られるスピードと、適切な角度への方向転換が不可欠となる。ボトムターンが不安定だと、その後の動きがぎこちなくなり、波のパワーを最大限に活かせなくなってしまう。
また、ボトムターンはボードのレールの使い方を学ぶ上でも非常に重要な練習となる。レール(ボードの側面)を波の面に食い込ませることで、ボードはしっかりと波にホールドされ、思い通りのラインを描くことができるようになるんだ。

ボトムターンのメカニズムとコツ


ボトムターンは、テイクオフ後に波の斜面を滑り降りていく勢いを活かして行われる。

  • 目線と上半身のリード: まず、波のボトムに差し掛かる少し前から、次に進みたい方向、つまり波のトップ方向へと目線を送る。同時に、その目線に連動するように、上半身を先にターンしたい方向へひねり始めるのがコツだ。体全体が一体となって進行方向を示し、ボードをリードするイメージだ。
  • 体重移動とレールの食い込み: 目線と上半身のリードに続いて、ボードのレールを波の面に食い込ませるように、体重をかける。ショートボードであればかかとやつま先で強く踏み込むが、ロングボードの場合はより体重全体を使って、ボード全体を傾けるようにする。この時、膝を柔らかく使い、腰を低く落とすことで、安定した姿勢を保ちながらボードをコントロールできる。
  • ボードの返し: レールが波に食い込み、適切な体重移動が行われると、ボードは自然と方向を変え始める。この瞬間が、ボードが波のエネルギーを受け止め、次の動作へと向かうための「溜め」のフェーズだ。ここでしっかりとボードを返し切ることが、その後の加速とアクションに繋がる。
    ボトムターンは、波のサイズや形、そしてサーファーのライディングスタイルによって、その深さや角度が変わってくる。小さな波ではタイトに、大きな波ではより大きく弧を描くようにターンすることもある。
    ロングボードでは、ショートボードのようなクイックなボトムターンというよりは、流れるような大きな弧を描き、優雅に波の面を上下に移動するようなボトムターンが特徴的だ。ボードの長さを活かして、滑らかなラインを描くことが重要となる。
    完璧なボトムターンは、その後のライディングの可能性を無限に広げる。波と一体となり、自分の意図したラインを自由自在に描くために、繰り返し練習を重ねて、この基本中の基本をマスターしてほしい。

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