ゲッティングアウトとは
ゲッティングアウトとは、サーフィンにおいて、岸から沖合の波がブレイクする地点まで、サーフボードに乗って移動する行為を指す。これは、波に乗るための準備段階であり、サーフィンの基本的なスキルの一つだ。波が次々と押し寄せる中を効率的に沖へ進むことは、サーフィンの時間を最大限に活用し、より多くの波に乗るために不可欠である。
ゲッティングアウトの難しさ
ゲッティングアウトは、見た目以上に体力と技術を要する。特に、サイズの大きな波や、スープ(すでにブレイクした波の白い泡)が押し寄せる状況では、ボードごと波に押し戻されたり、巻き込まれたりすることが頻繁に起こる。波を乗り越えるたびにパドルを中断し、体勢を整え直す必要があるため、体力の消耗も激しい。
ロングボードの場合、その浮力の大きさから、波の下を潜り抜けるドルフィンスルー(ダックダイブ)が難しい。そのため、波を乗り越えるための別のテクニックが重要となる。
主なゲッティングアウトのテクニック
ゲッティングアウトには、波の大きさや種類、ボードの浮力に合わせて、いくつかのテクニックが使い分けられる。
- パドルスルー(プッシングスルー): 比較的小さな波やスープに対して有効な方法だ。波が来る直前に、ボードのノーズ(先端)を少し持ち上げるようにして、ボードの下に波のエネルギーを通過させる。ボードが波に押されるのを最小限に抑えつつ、上を乗り越えるイメージだ。座ったまま行うこともできる。
- ローリングスルー(エスキモーロール): ロングボードで特によく使われるテクニックだ。波やスープが来る直前に、ボードをひっくり返して仰向けになり、ボードを盾にするようにして波の衝撃を受け流す。波のパワーを効率的に分散させ、ボードがひっくり返ったり流されたりするのを防ぐ。
- ブレイクの切れ目を狙う: 波は常に同じ場所でブレイクするわけではない。ブレイクとブレイクの間にできる、波が一時的に穏やかになる「切れ目」や、波が比較的弱いセクションを狙ってパドルすることで、効率的に沖へ進むことができる。
- カレント(潮の流れ)を利用する: 沖に向かって流れる離岸流(リップカレント)が発生している場所では、その流れを利用してパドルアウトすることで、体力を温存しつつ効率的に沖に出ることが可能だ。ただし、カレントは危険を伴う場合もあるため、その流れの強さや範囲を正確に判断する必要がある。
ゲッティングアウトのコツ
ゲッティングアウトの成功には、波の周期とセットを読み、適切なタイミングでパドルを開始・停止する能力が不可欠だ。パドル中は常に前方を視認し、次にくる波の大きさと形を予測することが重要となる。また、波を乗り越えた後はすぐにパドルを再開し、次の波に備える素早さも求められる。
ゲッティングアウトはサーフィンの基礎であり、これを効率的に行えるようになれば、サーフィン全体のパフォーマンスが向上し、より多くの波をキャッチできるようになるだろう。

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