ロングボードにおけるマニューバーとは、単に波に乗るだけでなく、波のフェイス(斜面)やリップ(頂点)を使い、様々な動きや技を繰り出すことを指す。ショートボードに比べてボードが長く、浮力があるため、その特性を生かした独自の動きが魅力だ。
ノーズライディング
ロングボードを代表するマニューバーといえば、ノーズライディングがまず挙げられるだろう。これは、波に乗った後、ボードの先端(ノーズ)まで歩いていき、波のパワーゾーンでボードの先端に体重を乗せ、ハングファイブ(片足の指を5本出す)やハングテン(両足の指を10本出す)といった形でノーズに立つ技だ。波との一体感を究極まで高める、優雅でクラシックなロングボードの真骨頂と言える。ボードの上を歩く「クロスステップ」も、ノーズライディングを成功させるための重要な要素となる。
カットバック
次に、カットバックがある。これは、波のブレイク(崩れる)方向へと走りすぎた際に、一度ボードを反転させて波のパワーゾーンへと戻るターンだ。ロングボードの場合、ショートボードのようなクイックなターンではなく、大きな弧を描くように優雅に行われることが多い。波のフェイス全体を使い、ラインを調整しながらボードをコントロールする技術が求められる。特に「ドロップニーカットバック」のように、後ろ膝を深く曲げて行うスタイルは、ロングボードならではの美しさを際立たせる。
ウォーキングとトリミング
ノーズライディングにも関連するが、ボードの上を移動するウォーキング(クロスステップ)も重要なマニューバーの一つだ。波の状況や目指す技に応じて、ボードのどの位置に立つべきかを判断し、ボードの上を軽やかに移動する。また、波の最もパワーのある部分(ポケット)を維持しながら滑走するトリミングも、ロングボードの基本でありながら奥深いマニューバーだ。波のわずかな変化を読み取り、重心移動やレールの使い方でボードを微調整し、スピードを保ちながら波に乗り続ける技術である。
ロールインとフロート
波の崩れるリップを越えてボードを滑らせるフローターも、ロングボードでも行われるマニューバーだ。ショートボードのようなエアリアル(空中技)とは異なり、波の動きに合わせながらリップの上を滑ることで、波との一体感を表現する。また、波がブレイクし始めた際に、ボードを波のパワーゾーンへと導きながら滑り出す「ロールイン」も、ロングボード特有のスタートマニューバーと言えるだろう。
ロングボードのマニューバーは、ショートボードのアグレッシブな動きとは異なり、波の力を借りて優雅に、そしてボードの上を舞うように滑走する点が魅力だ。波との対話やボードとの一体感を重視し、それぞれの技を美しく表現することが、ロングボードの醍醐味である。
マニューバー
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