サーフィン中に遭遇する自然現象の中で、雷は最も危険なものの一つだ。広々とした海上では、サーファーやそのボードが周囲で最も高い物体となるため、落雷の標的になりやすいという致命的なリスクがある。
サーフィン中の雷の危険性
雷が落ちる原理を考えると、海上でのサーフィンがいかに危険かが理解できるだろう。雷は、積乱雲の中で発生したプラスとマイナスの電荷が放電される現象で、その際に最も電気を通しやすい、あるいは最も高い場所へ向かって落ちる傾向がある。海面は平らであるため、その上に立つサーファーや、水に浮いているボードは、周囲から突出した導体となり得るんだ。
落雷は、たとえ直接体に当たらなくても、その周囲に広い範囲で電流が広がる可能性がある。これを「グラウンド電流」といい、落雷地点から離れていても感電する危険があるんだ。ボードに乗っていても、海水は電気をよく通すため、感電のリスクは非常に高いと言える。感電すれば、心停止や呼吸停止、重度の火傷を負う可能性があり、命に関わる事態に直結する。
サーフィンにおける雷対策
雷の危険性を考えると、サーフィン中に雷鳴が聞こえたり、雷雲が見えたりした場合は、すぐに海から上がることが絶対的な鉄則だ。
- 雷雲の兆候を見逃さない: 雷雲は、急に空が暗くなったり、積乱雲が発達してモクモクと高く盛り上がったりする。遠くでゴロゴロと雷鳴が聞こえたり、稲妻が見えたりしたら、それは危険なサインだ。
- 早めの判断: 「まだ大丈夫だろう」と過信せず、少しでも危険を感じたら、すぐにサーフィンを中止して陸に避難する勇気が必要だ。雷は予測が難しい上、発達が非常に速いことがあるため、後手に回ると逃げ遅れる可能性が高まる。
- 避難場所の確保: 海から上がったら、開けた場所や高い木の近くは避け、安全な建物の中に避難しよう。車の中も比較的安全な場所とされているが、決して木の下や電柱の近くに留まってはいけない。
雷に遭遇した場合の行動
もし海から上がれずに雷が近づいてしまった場合は、以下の点に注意しよう。 - 低い姿勢をとる: ボードの上に立つのは非常に危険だ。ボードに腹ばいになり、できるだけ体を低くして、落雷の標的になるリスクを減らす。
- すぐに陸へ向かう: 可能であれば、体力を温存しつつ、速やかに陸へ向かう努力をする。
雷は予測不能な自然現象だから、何よりも「雷が鳴ったら海から上がる」という原則を徹底することが、自身の命を守るための最も重要な対策だ。楽しいサーフィンを続けるためにも、天気予報を確認し、雷の兆候には最大限の注意を払ってほしい。

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